社員インタビュー エディター 稲本真帆

みなさん、こんにちは。ご閲覧いただきありがとうございます。

ROBOTの新卒採用担当です。

ROBOTの2017年度新卒採用Webページで掲載していた社員インタビューの掲載、今回で第4弾になります。尚、2017年3月当時の内容となっておりますので、部署名等が現在と違う場合があります。ご了承ください。

今回紹介するのは、1999年度にROBOTへ入社し、現在CMやWEB広告、映画などのさまざまな映像制作にてエディターとして活躍している稲本真帆です。

2016年にROBOTが制作した短編映画「そうして私たちはプールに金魚を、」でもエディターを務め、第33回サンダンス映画祭短編部門にてグランプリを受賞しています。

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◻︎撮影3日、編集2ヶ月

子供時代の話と、今の仕事を志したきっかけを教えてください。

父の趣味で、家に8mmがあるなど、小さいころから映像に触れていました。
家でビデオデッキを2台つないで、編集もしていました。
中学までは運動部だったのですが、高校では放送部に入り、その中でアナウンスと、映像作品を作るということを経験したのがきっかけかもしれないですね。

大学は、日本大学芸術学部放送学科に「アナウンス」専攻で入りました。授業では映像やラジオなど、様々なジャンルの放送に関して学びました。アナウンスを専攻していましたが、作るのも楽しくて、秋に開催される大学の芸術祭で上映するための作品を、夏休み中に自ら脚本・監督・撮影を担当して制作しました。撮影は3日ほどで終わっているのに、編集は繋ぎ直す度に見え方変わっていくのが、面白く、結局2カ月間引きこもっていました。同じカットばかりを何度もつなぎ直していたんですが、やる度に印象が変わって「こんなちょっとしたことでこんな変わるんだ」というのが一番楽しかったところです。

就活では、アナウンサーの試験も受けましたが難しく、その他に映像制作会社を受けました。映像制作会社は、広告代理店に勤めていた知り合いの紹介で何社か受けましたが、その知り合いから映像のどんな仕事をしたいかを聞かれた際に「編集」と答えると「編集所はタバコの煙でいっぱいで、皆暗い所にこもってやるから女の子は本当にお勧めできないから、やめたほうがいいよ」と言われました。
何かを作りたいという思いで各社受けましたが、当時は就職難で内定はもらえず、ROBOTからはデスク職で内定をもらい、入社しました。

◻︎19時からの編集

編集という仕事との出会いはどのようなものでしたか?

デスクの仕事は、オンエアプリントの発注や、制作部のスケジュール管理などしていました。
入社して半年後に、オフィスが移転となり、そのタイミングで1つAVIDの編集室が新しくできました。
当時ROBOTは所属するディレクターのためにAVID社主催の講習会に申し込んでいましたが、スケジュール的に参加できるディレクターが少なく、講習会参加枠が空いていたので、希望して行かせてもらいました。
AVIDの編集室は、基本的にはフリーランスのエディターが出入りして作業をしていましたが、編集室が空いている日も多くあったので、そうした日はデスクの仕事が終わった、18、19時ころから編集室を借りて、AVIDを触っていました。
私が触っていると周りは「AVID触れるの?」と驚きました。 当時は誰も編集機をいじれず、VHSの編集機を使っていました。AVIDを触りはじめた当初は広告の資料映像の編集など細かい作業を頼まれるようになりました。

そうした中、デスクの仕事は続けていました。朝10時から18、19時まではデスクの業務を行い、その後、編集をして、翌日また10時に出社してというサイクルでした。編集はやりだしたら社内に仕事はいっぱいありました。
デスク業務と編集を兼任して行うというのは、忙しかったですが、面白かったです。楽しくて、とにかくやりたかったから。やりたいからこそ、デスク業務はちゃんとしなければ思い、デスクと編集の両方を頑張ってやっていました。
入社して3年経ったころ、デスク職の人員が増えるタイミングで、社内で編集を専任ですることが認められて、デスクとの兼任ではなく編集を専門で行うようになりました。

編集の仕事はフリーランスでよくROBOTと仕事をしていたエディターの方々から学びました。編集を見学したり、自分が分からないところをメモして「これができないんですけど」と質問していました。皆さん、優しく教えてくれました。

エディターという仕事をやっていこうと覚悟をしたのは、26歳の頃で、20分ほどのショートフィルムを担当したときです。女性ディレクターからの依頼で、自分が担当するには、「まだ早いかな」と思っていましたが、やりたい気持ちは強くあって、ディレクターから「やれる?」と聞かれたときに「やります!」と即答していました。担当したときに、多分周りには迷惑掛けるけど、エディターとして「ちゃんとやらなきゃ」というような自覚が芽生えました。

◻︎頼ってくれる

今はどのような仕事をしていますか?またどのように仕事をしていますか?

一番多いのはTVCMです。その他にWEBムービー、ミュージックビデオ、自社の映画作品のメイキング映像や本編の編集に関わることもあります。
仕事で使用する編集ソフトは日々進化してますが、とにかく早く覚えて、自分の手足として、作業内で引っ掛からないように早く吸収することを心掛けています。そうすることで仕事の内容の話にちゃんと頭が向くようなります。そして作るときはあんまり、頭を固くし過ぎず、柔軟にするというのは、心掛けていますね。
編集をはじめたころは、なかなか自分の思いどおりには作れないんだと感じることはありました。それは自分が未熟だった部分も含めてですが。特にCMでは最終的な判断するのは広告主なので、私はこっちがいいなと思う編集でもOKがもらえないこともあります。
そのときは、なるべく最終的な判断をする方の脳みそになろうとします。何故この人はそう思ったのかを考えます。その人の意図を汲んだうえで、「こういう編集はどうか」と提案もできるようになります。自分の良いなと思う編集にOKがでない時も、前向きに捉えて別の提案をできるようにしています。

編集室では映像の監督やクリエイティブ・ディレクター、広告主の様々な意見が出ることもありますが、エディターとしてどのようにしていますか?

私は決断する立場ではないので、常に「監督が言っていることであればこういう編集がいいだろうな」「クリエイティブ・ディレクターが言っていることであればこういう編集がいいだろうな」と考えています。その中に私はこれになればいいなと思っている編集もあります。何かを決断をするわけではないですが、それぞれの要望に対応できるようにしつつ、自分が推す案を隠し玉として用意することもあります。

編集の仕事のどんな所が魅力だと感じていますか?

監督や一緒に仕事をする人たちが編集のパートに関しては、凄く頼ってくれるところが面白いです。全ての行程を俯瞰で見ているわけではありませんが、編集の視点から言えることもあります。そうした知識やスキルを自信を持って提供して皆が信頼してくれると嬉しいです。

◻︎映像の中身を意識して作れるチーム

今後の目標を教えてください。

個人としては長年やってきたので、ジャンルとしてもいろんなことに挑戦できて、一段落したところです。今年は2名の新人が入り、編集部門の人数も増えるので、ROBOTの編集部を、ちゃんと育てていきたいというのが目標です。
それぞれのエディターが個性を持って、やりたいことに挑戦できて、技術的にも新しいことに対応して、プロダクションの内部の編集部として、ただのオペレーターではない、映像の中身を意識して作れるチームをつくりたいなと思っています。

◻︎前に進むことを考える

エディターを目指す人にアドバイスを

結局、一歩を踏みださないと何も始まらないから、やりたいと思ったら自分から進むことです。特に会社に勤めると、言われるがまま仕事をすることもあると思いますが、その中でも自分で発信をすることが大事です。ただ言いたいことだけを言っても認められません。自分の仕事の責任は果たして、自らのやりたいことに向かって、どう動くかを考えながら行動してください。それがもし駄目だったら駄目で、また違う道考えて、とにかく前に進むことを考えてほしいなと思います。

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